
現代アーティスト みゃうか 氏
さいたまの未来が生まれる“さいたまご”
アートの力で心のしなやかさを
2020東京オリンピック・パラリンピックに沸く予定だった2020年7月。誰もが予想もしなかった新型コロナウィルス(以下、新型コロナ)の流行や熊本豪雨による土砂災害で、多くの人が忍耐を強いられています。そんないまだから、アートの力を借りてしなやかな心をとり入れたいもの。今回は現代アーティストみゃうかさんの世界観を探ります。
見つめる先になにがあるのだろう
―― 宇宙と自然をモチーフにした光る作品が多くみられますが、どのような思いでつくっていますか。
作品名「みつめる先」

―― アートの力ですね。
夜にもきれいなものは見つけられます
―― 和紙の作品は、柔らかい灯りが印象的です。コロナ禍で孤独におぼれそうな人や沈んでしまいそうな心とたたかっている人が多くいます。そんななかで優しいものを感じました。
多くの出会いがもたらすもの
―― これまで作品に接する機会がなかった人は、アートは難しいと思いがちです。
―― SMF(Saitama Muse Forum)に登録されていますが、アーティスト団体に所属したことで得たものはありますか。
―― 小学校や埼玉県立近代美術館で、子どもたちにアート制作を教えていますが反応はいかがですか。
作品名「たまごたち」

新しい自分を見つけるためのチャンスにしたい
―― 生死を考えるほどの最大のピンチや、どん底を経験せざる得ないとき、生き抜く力となるものはどんなものでしょうか。
手で感触を知る作品とオンラインと
―― コロナ後の社会は、以前のような世界には戻れないと言われています。どのような未来を描かれていますか。
―― 展示の方法は変わっていきますよね。さみしい気持ちもありますけれど、人間本来の交流は必要です。テレワークが基本になっても、人間性を育てるために、美術館や学校教育でのふれあいはなくしてはいけないし、いつまでもこの状況が続くわけではないと思います。
■■■■ 未来を生きる子どもたちへ
いつでも飛べるように準備しておいて
―― 未来を生きる子どもたちに、これからの社会を生き抜く力を与えるメッセージをお願いします。

みゃうか
– PROFILE –
埼玉県在住。SMF(Saitama Muse Forum)所属の現代アーティスト。
近年は宇宙や自然をモチーフにした光る和紙造形作品 を手掛ける。SMFを通じてワークショップを実施。さいたま市内の小学校で特別講師として授業を行う。
インスタグラムアカウント @rakugakista にて作品公開中。
主な活動歴:埼玉県立近代美術館 の「宝船展」に出品。埼玉県立近代美術館 開催の「MOMASのとびら」にてワークショップ「美術館にぞうが遊びにきたぞう!」。「北浦和アートウィーク花・花・花」にて作品展示、ワークショップなど。
取材日:2020年7月3日
磯崎 弓子